ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

青梅市国際理解講座 Viscuit夏期プログラミング教室2022

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

昨年から青梅市の国際理解講座の一環で夏休みプログラミング教室を担当しています。

 

国際理解講座はグローバル社会を生きる人材育成として主に英語に触れることを目的に1年間実施しています。

 

プログラミングは英語の構文理解、論理的思考の育成を図る観点から実施されており、今年はコロナ禍を考慮し人数は10人程度とし、Viscuitの基本操作を中心に講座を行いました。その様子をご紹介します。

 

 

1日目 プログラムの原理と動かし方

今年度は小学生はビジュアルプログラミング、中学生はテキストプログラミングでコースを分けており、私は小学生を担当。昨年好評だったビスケットを使いました。

www.viscuit.com

 

講座を行う前に、昨年度の内容についてブログを読み返しました。

ict-edulab.hatenablog.com

 

すると、課題の中にプログラミングの理論に触れたかったという一文がありました。

触れるだけ、体験するだけでもプログラミングの楽しさは味わえますが、少し理論を加えたいと思いましたので、ビスケットに触れる前プログラムの原理(順次・分岐・反復)について簡単な解説を行い、意識付けを図りました。

さっそくビスケットに触れてもらいました。

まずは絵を書いて、その絵を動かす手順を理解する練習をしました。

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メガネで命令する操作に、最初は戸惑う場面もありましたが直感的に操作できるようになると理解が早まってきました。

昨年はテントモードから通常モードに変えたら作っていた作品が消えたという事故が相次いだので、とにかく保存を促しました。



後半は回転動作と分岐処理を意識したプログラミングにチャレンジしました。

既に複数の絵を使ってアニメーションを作っているので、絵同士がぶつかったときどのような動きにさせるのか、タップしたらどうなるかを考えてもらい、イメージの実現に向けて作業しました。

 

2日目 音楽や美術に特化して

2日目は昨年あまり触れられなかった音楽と美術を実践しました。

前半は音階づくりをレクチャーし、自分なりの音楽を奏でました。

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ビスケットには単音ですが音を鳴らす機能があるので、鍵盤を書いてそこに音を乗せ、タップしたら音が出る仕組みを作りました。

単音なのに和音もできるのが私としてはすごいと思います。

 

後半は幾何学模様づくりにチャレンジ。

画像

回転やプログラム一つで正確な模様を描けるのはコンピュータだからこそ成し得るものだと感じます。

 

これには多くの参加者が反応しており、「やってみたい」「どうやって作ってるの?」の声が聞こえました。種明かしをすると早速取り組み始め、できたときは歓声が上がるほどでした。


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この日も保存を促しましたが、Chromebookのスクショ機能で録画する子も出てきたので、少しでも活動の証拠を残せるようフォローしました。

 

3日目 ゲームづくりと生活に活かすプログラミング

ここまでで十分基礎を学んだので、最終日はゲームづくりをしました。


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さすがに少しレベルが高かったのか質問が相次ぎました。

それでも一つやり方に気づかせると自ら予測を立ててプログラムを構成し、作品の完成を目指して頑張っていました。


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参加者の中には昨年参加した子もいました。

たった1年で見違えるほど上手な作品を作り出していて、子どもの成長を感じました。

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最後に、今回の体験を体験に留めず、生活に活かす、自分で課題を見つけプログラミングで解決を図ることについて説明して終了しました。

 

まとめ 成果と課題

まず成果です。

 

・深いプログラミングを体験できた

時間を増やしていただけたので、より深い部分にまで体験できました。

特に後半は制作に多くの時間を要する内容だったので、90分という時間でも足りないくらい、充実した制作ができました。

 

・プログラムの原理に触れられた

昨年実施できなかった「順次・分岐・反復」を説明できたのは良かったです。

活動の中で、様々な場面で「これが順次」「これが反復」というように具体例を用いて説明し、本質理解に取り組めました。

 

・興味関心を持ってくれた

全員前向きに取り組んでいましたが、先ほどの原理説明など理論にも意欲的な子もいました。

全員が全員プログラミングの道に行くとは思っていませんが、この中から一人でもこの世界に興味を持ち、将来につながるようであれば嬉しい限りです。

 

次は課題です。

 

・離脱者が出た

小学生と中学生で内容を分けてしまったため、テキストプログラミングについていけなくなった中学生が数名こちらに移動してくる場面がありました。来年は学年で分けず、レベルで分けることを検討するそうです。

 

・プログラミングの知識・技量不足

これは私自身の問題です。

時間講師での勤務に没頭し、プログラミングに対する意識が下がっていたこと、知識を使っていないため、伝えたい内容が明確にできないままでした。

この活動で再度重要性を見直し、「もっとプログラミング教育を普及させる必要がある」と強く感じました。

 

 

早速2学期から勤務校の担当学年で適宜プログラミングの授業を実施する許可はいただきましたので、実施計画を練っています。

また他校に勤務している先生から「やりたくてもどうしたらいいかわからない」のお声も受けましたので、プログラミング教育の意義や簡単な授業例を伝える講習会を提案したいと思います。

 

この3日間で、再びプログラミング教育への意欲が高まりました。

参加いただいた皆様、そして活動を支援いただいた青梅市国際理解講座の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!

 

【関連記事】

プログラミング の検索結果 - ICT教育推進研究所の研究室

 

夏期プログラミング教室につながった最初の取り組みです

キッズ体験教室~プログラミングを体験しよう - ICT教育推進研究所の研究室

 

学校ですぐ使えるプログラミングサイトを紹介!

子どもの「やりたい!」が止まらない!学校で使えるプログラミングサイト4選 - ICT教育推進研究所の研究室

子どもの「やりたい!」が止まらない!学校で使えるプログラミングサイト4選

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

プログラミング教育を推進する上で、大切なのは教材ですね。

子どもたちの発達段階に合わせたものを用意したい。とはいえ何を使えばいいかわからない・・

 

「プログラミング教育に使える教材を知りたい」

 

プログラミング的思考を育成する手法はアナログ(アンプラグド)・デジタルで色々ありますが、今回は実際に私が学校で活用し、効果を発揮したプログラミングサイトを4つご紹介します。


これを読めば明日からでもすぐプログラミング授業が始められます!

 

 

おすすめプログラミングサイト

①スクラッチ

プログラミングはキーボードで延々と打ち込むもの(↓こんなイメージ)

プログラマーのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

クラッチは、そんな既成概念を一変させ、子どもでも簡単にプログラミングを実現した画期的なソフトです。

プログラミング教育=スクラッチと言えるくらい有名です。

 

クラッチ

https://scratch.mit.edu/studios/1168062

 

ブロックパーツを組み合わせるだけでプログラムが作れるので、小学生でも簡単にプログラム作成を体験できます。

パーツも多種多様用意され、オプションを組み入れると作曲やmicro:bit、レゴとの連携ができます。

 

クラッチについては様々な活用説明ページもあります。操作について詳しくは下記ページをご覧ください。

arschool.co.jp

 

NHKの学校放送でもスクラッチが学べます!

www.nhk.or.jp

 

書籍関係も豊富です。その中でのおすすめは「スクラッチドリル」です。

計算ドリルのように一つ一つ課題を学べ、1時間単位で実践できるので、授業での活用に重宝しています。

 

  

 

 

②ビスケット

クラッチはプログラムによって数値や英語の入力が必要となります。

まだ入力等は難しい・・という場合は、ビスケットをおすすめします。

 

ビスケット

www.viscuit.com

 

ビスケットの特徴は言語を用いないプログラミングです。

お絵かきでキャラクターを作り、「メガネ」とよばれるツールでプログラミングするので、視覚的、感覚的に操作できます。

4歳からでもできるという謳い文句そのままに、小さい子でも簡単にアニメーションやゲームをプログラムできます。

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ビスケットのバイブル「ビスケットであそぼう」では基本操作が習得できます。

 

 

 

③アワーオブコード

これまで紹介した2つと違い、論理的思考に特化したサイトがアワーオブコードとアルゴロジックです。

 

アワーオブコード(Hour of Code)

hourofcode.com

アワーオブコードはスクラッチのブロックコードを利用しているので、スクラッチの操作が分かれば簡単に操作できます。

 

おすすめは「初めてのコンピュータ」。

アングリーバードが主役の迷路ゲームです。

これだけで45分間授業が盛り上がります(笑)

 

④アルゴロジック

より難しさを追求できるのがアルゴロジックです。

ロボットをゴールに導く迷路ゲームを通して、一つ一つのプロセスを確実に命令させるため、内容は高度です。



アルゴロジック

algo.jeita.or.jp

 

「教育関係者の皆様へ」をクリックするとワークシートや解答例が見られます。


まとめ

今回は学校で使えるプログラミングサイトを4つご紹介しました。

クラッチが代表的ですが、他にもこれだけサイトが存在しますので、児童生徒の実態に合わせて使い分けると良いでしょう。

 

紹介したサイトは全部簡単な操作なので、基本操作を覚えるだけで十分。

ぜひプログラミング教育推進の一助に活用してみてください。

 

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プログラミング教育 その本質とは? - ICT教育推進研究所の研究室

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【小2算数】かけ算 PowerPointで同じ数ずつ分けてみよう

 

こんにちは。お暑うございます。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

小学2年生は、2学期に入ると大きな単元が待っています。

 

そう、「かけ算」です。

 

四則演算の3つ目に当たるかけ算は、人生を左右させるくらいの重要度だと認識しています。

昨年度1年間担当した授業エピソードの中で、今回はかけ算の導入場面としてPowerPointを使った具体物操作をご紹介したいと思います。

(参考:学校図書 2年算数下巻P11)

 

 

たし算からかけ算へ

これまでの学習で、児童は全部の数を求めるときはたし算を使ってきました。

 

しかし、3こずつのりんごが8さら、となると

3+3+3+3+3+3+3+3と式は長くなります。

 

たし算では計算が面倒であることに気づかせ、かけ算の存在へと繋がせます。

 

ここではPowerPointでの操作を通して、

 

同じ数ずつ分けられる→かけ算が使える

分けられない→かけ算が使えない

 

ことを理解させるのが目標になります。

 

問題ファイルの作り方

実際に使ったものが以下のスライドです。

まずはお皿を作ります。

 

お皿の作り方

図形から楕円と四角を選びます。

 

 

楕円と長方形を作ります。



作ったら、画像のように合わせます。



楕円を選択し、右クリック→最前面に移動を選びます。

 

 

 

お皿ができました。

 

 

1つできたらグループ化し、これをコピー貼付けすれば、簡単にお皿が複数作れます。

 

 

乗せたいものを貼り付ける

 

次に、乗せたい果物を選びます。

挿入→画像→オンライン画像や、ネットから選んでもいいですし、丸などの図形で代用もできます。

 

1個作り、コピー貼り付けすれば、具体物は完成です。

 

 

 

 

最後にスライドをコピーし、問題文(2こずつ、3こずつ、4こずつ、5こずつ・・)を作れば完成です!

 

授業での使い方

児童にファイルを配布したら、使い方を説明し、動かしながらかけ算が使えるか使えないかを確認させましょう。

ワークシートやノートに表を作り、かけ算ができるものに○、できないものに✕をつけさせると良いでしょう。

最後に結果を発表させ、等分できるものはかけ算が使えて、等分できないものはかけ算が使えないの概念理解でまとめます。

 

操作の留意点

操作の留意点をいくつかお伝えします。

 

1つ目は、動かすときの手順です。

 

いきなり動かしたいものをタップしても動きません。

一回動かしたいものをタップして、枠線を表示した状態にすれば動かせますので、最初に説明しておくと良いでしょう。

 

 

2つ目は枠線にある○ハンドルです。

 

ここを動かすと画像が拡大縮小しますので、形が壊れます。

低学年の場合、操作がおぼつかないことが多いので、具体物はなるべく大きめに作り、真ん中を動かす、ハンドルは触らないよう指導してください。

コツがわかれば上手に動かすことができます。

 

実践してみて思ったこと

ICT支援員時代、毎年のように行っていた、いわゆる自信作の一つでした。

 

しかしいざ自分が教科担当となると、それ以外の単元への対応や毎日の授業準備、全く心に余裕がなくなり、気づくと存在すら忘れてしまう次第・・(汗)

もう少し余裕があれば、時間に余裕があれば・・と反省しています。

 

ただ、過去の実践を振り返ると、動かしている児童の目の輝きが違いました。

2個ずつ、3個ずつはできても5個ずつにすると「あれ?余っちゃったよ」「これじゃかけ算できないよ」と気づいたり、「先生、お皿からはみ出ちゃうんだけどー」「うまいこと乗せて」「えー(笑)」等々のつぶやきやら笑いが絶えませんでした。

 

ちなみにGoogleスライドで作っても動作できました。


一人一台環境ができている今、ぜひトライしてみてくださいね!

 

【関連記事】

2年算数で取り組んだ記事をまとめています。こちらもよろしくお願いします。

小2算数 しきつめをやってみて思うこと - ICT教育推進研究所の研究室

【小2算数】ICT活用事例紹介 はこの形 - ICT教育推進研究所の研究室

 

 

 

 

【小5国語】日本十進分類法との出会いと図書館オリエンテーション

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

これまで約1年半担当してきた算数を離れ、4月から高学年の国語を担当しています。

 

 

担当は「単発単元」

国語のどんなところを担っているのかというと、簡単に言えば「単発単元」です。

 

国語の教科書と言うと、ごんぎつねや大造じいさんとガン、やまなし等の読み物系が心に残っているのではないでしょうか。

それらは担任の先生が行い、私はそれ以外。

主に漢字、詩、情報、習字など国語の幅広いジャンルについて指導させてもらっています。

 

とはいえ経験は大学のテキスト履修程度の右も左も分からない指導初心者。周りの先生に(どうすれば・・)と指導のノウハウを聞いてもドンピシャな回答がもらえず。

 

えええ…どうしたらいいの…

泣きたくなるくらい前が見えず苦しかったです。

 

そんな時でも助けてくれるのが指導書。

(算数でも本当に助かりました)

 

藁をもすがる思いで担当するページを開き、自分のありったけの経験や知識を呼び起こし授業を組み立てていこうと決心しました。

 

選書をふりかえり、意識を学習目標に向けさせる

5年生最初の授業は「図書領域」。授業の流れは

 

日本十進分類法の理解→図書室で分類法を使った選書に取り組む 

 

です。

 

実は密かに図書館司書教諭の資格を持っていますので、見たとき「おおおお!!」と心が踊りまくりました。

 

指導書を読み進めるにつれて、

 

数回程度しかない貴重な図書単元をやるんだから分類法の利便性を伝えたい!

選書の面白さも伝えたい!

情報センターとしての役割もできれば〜

そうそう算数時代に心底学んだ「既存知識を引き出す問いかけ」を国語にも取り入れて~

 

 

凹み気味だった心が一気に前向きに変わりました(笑)

 

授業のイメージも固まったのでさっそく提示用スライドを作り始めました。

 

 

必ず悩むのは導入です。

自然に展開にまで引き寄せるにはどうするか。うーん・・・

 

考えた答えは

 

「選書のふりかえり」

 

今日までの間、みんなはどんな方法で本と出会ってきたか、本を選んできたか、を思い出してもらい、新たな選書方法に繋げることにしました。

 

提示用スライドを見せ、意見を聞くと

選書をふりかえろう

「友達におすすめを聞いた」

「なんとなく眺めて」(これが多かった)

「好きな本がある棚を知っているからそこを見る」

 

このような意見が集まりました。

 

その後日本十進分類法の存在と概要を伝え、簡単なオリエンテーションへと導きました。

 

選書の裏には引用への布石

展開は選書ですが、単に選書させるだけではつまらないので、

 

色々な分類から選ぶ

選んだ本は記録カードに書く

 

ことにしました。

 

図書室でもスライドを投影し、活動内容をいつでも見られるようにしました。

活動指示スライド

 

本の記録カード


カードにはちょっとした工夫を入れました。

 

本の題名や分類番号だけでなく、作者や出版社にも着目させています。

 

さて・・

 

なぜ私が作者や出版社まで書かせようとしたのかお分かりですか?

 

 

実はこれ、後に学習する「引用」につなげているのです。

 

 

自分の考えを証拠づける「引用」は、のちのレポートや論文等につながる重要項目です。

 

引用の手順に

「作者・出版社・発行年を記載する」

ルールがあります。

 

この時点では学習前ですが、せっかく本を選書するのだから

 

引用に必要な記述についても軽く触れさせておこう

 

と考えたのです。

 

 

でも子どもたちには説明せず、書いといてね、とだけ指示し、いつもと違う本を選ぶよう声かけし、思い思いに本に向き合ってもらいました。

 

学習のふりかえりと実践後記

振り返り付きワークシート

最後に、必ず振り返りをする旨を伝えました。

振り返りについては感想をベースとし、書ける子どもには深く追求するよう促しました。

 

なおワークシートに掲載したキャラクターたちは、広島県廿日市市民図書館が提供しているデータを拝借しました。

イマドキなキャラたちだったので、子どもたちに大変好評でした。

この場を借りて御礼申し上げます。

 

www.hiroshima-hatsukaichi-lib.jp

 

初めての国語の授業は概ね成功しましたが、ワークシートの配置や文言、子どもたちとの関係性もまだ最初だったので手探り状態。図書館の蔵書も知らない、学校司書さんとの連携もできずだったので、司書教諭としては行き当たりばったりな授業展開でした。

 

【関連記事】

5年、6年国語 光村図書単発単元記事を随時更新中。

【6年国語】文の組み立てをPowerPointでやってみた - ICT教育推進研究所の研究室

 

「国語でICT」を実現するために色々考察しています。

国語でICT活用①アナログ運用は課題満載 - ICT教育推進研究所の研究室

国語でICT活用②「話す・聞く」活動をタブレットで - ICT教育推進研究所の研究室

国語でICT活用③「書く」活動をタブレットで実現させよう(前編) - ICT教育推進研究所の研究室

 

noteではICT活用以外の記事も書いています。こちらもぜひご覧ください。

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国語でICT活用③「書く」活動をタブレットで実現させよう(前編)

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

国語の「話す・聞く」活動をタブレットで活用するには意見共有ソフトを使えば実現可能というお話をしました。

ict-edulab.hatenablog.com

 

 

では、もう一つの案件である「書く」活動ではどう活かすかを考えてみます。

 

 

「書く」活動のデジタル化には壁がある

「書く」活動を俯瞰してみると、文章を書く、漢字を書くなど手書きが主体になっていますので、おのずと紙媒体になります。

 

そんな中でもどうにかしてタブレットを使いたい、画面への書き込みをしたいと検討しましたが、色々と課題が道を塞ぎました。

 

勤務地域のタブレットChromebookGoogle for Educationを用いています。

 

一番の理想は、Wordベースのワークシートへ直接書き込むやり方でした。

 

実際使ったワークシート

しかしWord互換のドキュメント、Excel互換のスプレッドシートPowerPoint互換のスライドには手書き機能がありません。

 

詩や俳句など、文章系ならキーボード入力でもかまいませんが、単元内容によっては漢字の部首やつくりを書いて説明する場面があるため、手書きができないとちょっと活用に支障をきたすなあと感じました。

 

そしてさらに調べていくと、国語として致命的な、

 

縦書きができないことがわかりました。

 

そうなると全体的に紙媒体運用になり、計画は頓挫します。

 

これでは今の方法と変わらない。

ラクにならないのか?

なんとかChromebookで運用する方法はないのか?

 

数日間、色々と策を考え続けました。

 

道を切り開いた、図書単元

そんなある日、最後の単元だった読書の授業の流れをもう一度振り返りました。

Googleスライドを使った本の紹介カード

本をカメラで撮影しスライドに貼り付ける活動は簡単にできていた。

 

だから子どもたちがカメラを使うことはできる。

 

ということは・・

 

本を撮影したように、書いたワークシートを撮影して提出すればいいんじゃないか・・?

 

そう気づいた私は、検証作業を始めることにしました。

 

確認内容は3つ。

 

1.撮影した画像をクラスルームで提出できるか

2.提出された画像にコメント等の書き込みができるか

3.返却された画像にコメント等が反映されているか

 

こうして練習用のクラスルームを作り、先生役と生徒役をgmailで設定し検証作業を始めました。

 

長くなってきましたので、続きは次の記事で。

 

【関連記事】

「国語でICT」シリーズ

国語でICT活用①アナログ運用は課題満載 - ICT教育推進研究所の研究室

 

noteではICT活用以外の記事を書いています。こちらもぜひご覧ください。

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国語でICT活用②「話す・聞く」活動をタブレットで

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

国語の授業は大きく分けて4つの分野になります。

 

・読む活動

・書く活動(書写)

・話す・聞く活動(感じたことを話す・伝え合う)

・読書活動(図書館の活用・情報活用能力の育成)

 

この中でICTを活用できるとしたら、書く活動と話す・聞く活動だと思います。

 

今回は「話す・聞く」活動でICTを活用する場面について考察しようと思います。

 

 

見かけだけの「話す」活動とコロナ

1学期を振り返ってみると、

 

・特定の子どもしか参加していない。

・全く意見も言わない子もいる。

・そもそも話し合い・伝え合い活動自体が見かけ上のような気がする。(深みが感じられない)

 

これでいいのだろうか・・と思っていました。

 

じゃあ話をしない子は座っているだけで何もしていないのか、と言うとそうでもないのです。

活動後のふり返りを見ると、そういう子に限って結構いい意見を出していたりするのです。

 

意見を述べることが苦手であって、意見を持っていない訳ではないようです。

 

加えて言うなら、コロナ禍ですしあまり対面で話し合うのもどうかな?とも思います。

 

できれば対面は避けたい。その中でも対話活動は行いたい。

 

そんな無理難題もICTなら叶えられそうな気がします。

 

「話す・聞く」活動をICTで

話す活動は、隣同士で話す、班の態勢になって話す、付箋を使ったり、ホワイトボードに書いたりして共有する等がありますが、ICTであればその場で個人、班ごと、クラス全員と段階的に広げることができます。

 

この「個人→班ごと→クラス全体」というのは「協働学習」(後で説明します)のやり方ですが、これを用いることで考えの多様性を知ったり、自分の考えを広げたりできます。

 

そんな話し合い、伝え合い活動をICTで行うなら、意見共有ソフトが便利です。

 

有料であればロイロノートやミライシード等、無料でもスプレッドシートやJamboardなどがあります。

 

Googleであればクラスルームのストリームも使えますし、面白いソフトとしては、意見の多いコメントが大きく表示できる「メンチメーター」もあるので、意見共有は昔に比べて非常に手軽に行えるようになっています。

 

これらがあれば全員参加の授業が実現できるように思います。

 

もちろん活用においては慎重さも必要です。

ネットリテラシーが浅い状況であれば、画面共有ソフト(CAI)等を使うと活動に自由を持たせつつ、教員による管理指導ができる環境が実現できるので、トラブルの抑制につながります。

 

前もって設定等を確認し、子どもたちによるいたずらが起きにくいよう準備しておくことをおすすめします。

 

まとめ

国語でのICTは、話し合い・伝え合いが一番使いやすいと思います。

 

ツールも色々ありますし、クラスの実態に合わせてセレクトしてみてください。

 

ICTで、見たことのない子どもたちの素質や資質と出会ってみませんか?

 

【関連記事】

「国語でICT」シリーズ。元々の出発点はこの記事から。

アナログで運用したら大変なことばかりでした・・・

国語でICT活用①アナログ運用は課題満載 - ICT教育推進研究所の研究室

 

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国語でICT活用①アナログ運用は課題満載

こんにちは。元ICT支援員の教員ぐうぽんです。

 

国語という教科ではICTの活用事例はない(と思われている)。

担任の先生に「国語でChromebookを使いたい」と伝えたら「使う必要なんてないのでは」と一蹴された。

 

そんな悲喜こもごもな1学期が無事終わり、現在は授業の反省や2学期での取り組みを考えているところです。

 

1学期を走られた先生方、大変お疲れ様でした。

 

今回は、紙媒体のワークシートで授業を運営してみて感じたことをまとめます。

 

 

運用の課題点を掘り下げる

国語の学習活動はアナログです。だけどこれまでを振り返ると、授業をすればするほど果たして指導する側の自分も、授業を受ける子どもたちもアナログのままでいいんだろうか・・という疑問が絶えませんでした。

 

例えば発言。

 

手を挙げるのはだいたい同じ子です。

後半では少しずつ増えたものの、まだまだ「全員が参加」とは言えません。(しゃべっている子は問答無用の論外ですが)

 

じゃあ意見が言えないのかと思うと、そうでもないのです。ワークシートの振り返り等を見てみると、意見や発言が苦手な子の中には良い意見を出している子もいて、「なんだよー言ってよー」となることもしばしば。

 

そうした意見って、もっと引き出したいし、共有させたいですよね。

 

次に、管理面。

 

指導側からすれば

 

確認作業に時間がかかる(大体1クラス約2時間~4時間)

ワークシートの保管場所がない(机が共有のため)

重くて毎回運搬が大変

振り返りの文章の文脈が怪しくなる(これは自分の問題)

 

そして子どもたち側からすれば

 

戻ってくるまで待つことになる

ファイルを持って返ってしまい、当日忘れてくる

数ヶ月も使ってると表紙等が破れて壊れてくる

しまいには失くす(管理運用自体が崩壊)

 

これらを鑑みると、低学年ならともかく、やっぱりアナログ運用は高学年には少々そぐわない気がするのです。

 

まとめ

アナログでの運用には、色々と課題が多かったです。教科の特性上アナログ主体なのはわかります。でもどこかで絶対デジタルでできるところがあるはず。

 

そう睨んでいます。

 

国語という、ICTとは無縁のような印象の教科だからこそ、タブレットの活用場面を探してみようと思った次第です。

 

【関連記事】

国語でICT活用、随時更新しています。

国語でICT活用②「話す・聞く」活動をタブレットで - ICT教育推進研究所の研究室

国語でICT活用③「書く」活動をタブレットで実現させよう(前編) - ICT教育推進研究所の研究室