ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

所長のひとりごと

先生が教える授業から、自ら資料を探し気づく授業へ

こんにちは。ぐうぽんです。 先日の6年国語では「言葉の変化」について指導しました。 時代によって変わった言葉、世代によって言い方が違う言葉にスポットを当て、使う上では時代、世代間の齟齬を理解するなどの注意が必要というものです。 小学校に限らず…

小学校が担うICTのバトン

こんにちは。ぐうぽんです。 勤務校の一つに、私の前職時代を知る校長先生がいらっしゃいます。雑談の中で、今後のICT活用について少し見解を話す機会がありました。 これまでは独自型で楽な活用 別記事でも書きましたが、学校の場合、導入されるソフト等は…

ICTを授業で用いるときに考えてほしいこと

こんにちは。ぐうぽんです。 よく「教科でのICT活用促進」が謳われていますが、見ていると、たまーにですが「あ、この授業ICTを無理やりねじ込んでいるな・・」と思ってしまうことがあります。 こうした、活用を目的にすることを「手段の目的化」と言います…

パソコンクラブの活動から見る、プログラミング教育の壁

">こんにちは。ぐうぽんです。 "> 先日、久しぶりに勤務校のパソコンクラブに参加しました。 ICT支援員の頃はよくクラブ活動に呼ばれてサポートする機会もありましたが、講師という身分になってからはほとんど参加できていなかったので、(このままでは私の…

家庭科を半年指導してみて

">こんにちは。ぐうぽんです。 "> 家庭科という教科を指導して半年が経ちました。 目まぐるしくて、準備が大変で、その中でも楽しさを感じつつあるこの教科について、感じたことや考えたことをまとめてみます。 小学校家庭科とは 家庭科は図工や音楽、体育と…

国語でICT活用①アナログ運用は課題満載

こんにちは。元ICT支援員の教員ぐうぽんです。 国語という教科ではICTの活用事例はない(と思われている)。 担任の先生に「国語でChromebookを使いたい」と伝えたら「使う必要なんてないのでは」と一蹴された。 そんな悲喜こもごもな1学期が無事終わり、現…

学習に困難な児童へのICT活用を考える

こんにちは。所長です。 かなり時間が空いてしまいましたが、ようやく年末に構想していたブログを公開いたします。 ぜひ一読いただければと思います。 ーーーーー 2021年2学期を振り返るシリーズ。 最後は、学習につまづく、いわゆる学習困難な児童について…

2学期を振り返って思うこと 〜ざっくり書きます〜

こんにちは。所長です。 慌ただしい2学期がもうすぐ終わるので、ようやく一息付けたのでブログにも手が回る状況になったところです。 更新が滞っておりましたが、その間に多くの思いや経験をしてきました。 と同時に、教員の難しさも痛感してきました。 そん…

YouTubeを使わないのは教育の怠慢

こんにちは。所長です。 この記事を読んで、思いを伝えたくなったので書きます。 toyokeizai.net 教育評論家の妹尾先生が執筆されましたが、未だにYouTubeを自治体として活用を認めないというのは驚くばかりです。 私の勤務する自治体でも、昔は児童生徒、先…

研究授業は等身大の時代へ

こんにちは。所長です。 先日、勤務校で研究授業がありました。 私は残念ながら準備等があって不参加でしたが、参観された先生が戻るなり私にこうお話されました。 「みやもとさん!俺分かったよ!Jamborardの使い方を」 ベテランの先生が、その授業をご覧に…

ひっそりと思う、情報教育の重要性

こんにちは。所長です。 公立小学校で教科指導をする毎日の裏側で、ICTに関しては端末の一人一台活用が広がっており、ICT支援員時代の「こうなったらいいな」が実現したことに喜びを感じています。 しかし利活用についてはまだまだ課題山積で、そこについて…

ICT支援員のモチベーションを保つヒント

こんにちは。所長です。 私はICT支援員になる前、IT企業に8年ほど勤めていましたが、ICT支援員はざっくり10年。 今思うとよくそんな長い期間やれたものだなぁと思います。 この世界では「ICT支援員の在職期間は3年ほど」と言われています。 確かに過去関わっ…

情報を取得、編集、表現する手段を選択できる子どもを育てよう

こんにちは。所長です。 これはICT支援員時代のほんとに最後のあたりで担当校の先生にかるーくお話した一件です。 本当に望ましい子ども像とは、このことではないかと。 ということで、今回は情報活用能力の育成への提言と最終到達点について考察をしたいと…

ICT支援員として活動するための留意点

こんにちは。所長です。 私がICT支援員をしていた頃を振り返ると、結構いろいろありました。 今日は元ICT支援員から活動するときの注意点とかをまとめようと思います。 活動していたときの環境 環境理解が一番の難敵 活動での注意点、留意点 まとめ 活動して…

教科を横断させて効率よく情報活用能力を高めよう

こんにちは。所長です。 今回は将来的なICT活用の指導におけるちょっとした工夫について提案しようと思います。 総合でのかいこ観察日記 観察日記から派生した図工のポートフォリオ 教科横断を意識したICTの活用は指導の手間を減らす まとめ 総合でのかいこ…

自作教材を作る上での注意点

こんにちは。所長です。 ICT支援員時代、私は数多くの教材を作りました。 それは今でも授業で活用していますし、活用されてもいます。 まさに宝物のようなものです。 そんな教材づくりをするのもICT支援員の仕事だと思いますが、今日はそんな自作教材に関す…

Google for Educationを理解しよう

こんにちは。所長です。 GIGAスクール構想により、一人一台端末が実現されましたが、その際導入されたシステムとして代表的なものが、Googleが運営する「Google for Education」です。 Google for Educationは多くのアプリ(ソフト)と連携していますが、実…

ICT支援員は目の上のたんこぶ?

私の勤務校には、ICT支援員が時々訪問します。一言で言えば、私の後輩です。 私のできない部分をやってくださるのでありがたいのですが、時と場合によっては困ることもありました。 読む方によっては気分を害されるかもしれませんが、今日はそんなお話を。 …

大変ご無沙汰しています

管理人の所長です。 数ヶ月ブログ更新ができていませんでしたが、現状を報告します。 現在は、学校休校後公立小学校で算数の講師として活動しています。 そこでICTを活用した授業展開を行っていますが、様々な気付きや効果が得られました。 それについては何…

【活動FB】授業でICT活用の輪を広げよう

授業というのは、一人一人の先生特有のスタイルが見えるので大変面白く感じます。 面白いというと語弊があるかもしれませんが、要は「勉強になる」という意味合いです。 さて、活動報告書を振り返るとまだまだ色々心に残っている活動が出てきます。 ここでは…

【活動FB】実施で満足の講習会から先生の心を掴む講習会へ

活動報告書の読み返しを続けていると、様々な気付きがあります。 そして提言したいことも生まれてきています。 今回はリプレイスに伴う導入講習会を中心とした、先生に向けた講習会や研修会のあり方について書きたいと思います。 これは小中学校だけでなく、…

【活動FB】ICTの意識改革は授業見学から

私が3ヶ月間算数の先生として活動した経験から、一つの見解がありました。 今回はそのお話を。 なかなか日常的活用に結びつかない背景 「見る」行為がもたらしたICT活用事例 普段の授業を見学するだけで、ICT活用のヒントが見えてくる なかなか日常的活用に…

【活動FB】先生がアナログでの指導に疑問を感じたときこそICT推進のチャンス

今回も中学校での活動から振り返ります。 活動報告書から見る先生の思い ICTを活用したいと願う先生からの相談は重要案件 内発的動機づけが起きている先生に対するICT支援員の行動とは 活動報告書から見る先生の思い 活動報告書にこのような記述がありました…

【活動FB】技術科だけに情報教育を任せない

ICT支援員を卒業して早2年になりました。 これまでTwitterやFacebook、現場を通して現在活動されているICT支援員さんに向けたメッセージ的なものは発信していましたが単発で終わっていました。 ここで約10年に渡り書き続けた活動報告書の振り返りをようやく…

通信教育の利点を、学校教育に

臨時休校によって、オンライン学習サイトや大手通信教育会社によるコンテンツの無料開放が盛んになっています。NHKの学校放送ですら、体操の時間を午前中に持ってきているほどです。 今回の休校措置についての見解はスルーしますが、しいて言うなら私はこれ…

強い自己否定を持つ自分にとっての武器とは?

私は数週間に1回のペースで強い自己否定に陥ることがあります。そのきっかけの多くは人との比較。TwitterやFacebookを見てはどうしてそんなに反応がもらえるんだろう。どうしてそんなに語れることがあるんだろう。 そこからいつも自分と比べては何も出来てい…

免状取得から2年。みやもと先生、教壇に立ちます。

12月のとある午後、私はある教育委員会に出向きました。 一つの決断と回答をするためです。 厳しい状況と私の切なる思い 依頼、受諾します 厳しい状況と私の切なる思い これはものの1週間の出来事でした。 私は仕事の提案のため教育委員会にいました。それに…

「使ってもらう」ことの大切さ

みなさんは「あいつ今、何してる?」という番組をご存知でしょうか。有名人が小中高校時代をともに過ごした同級生たちをピックアップし、彼らの今を知るというバラエティです。それに近いことを、1年前、東京滞在の最後に行ってきました。 Kさんとの再会 「…

研究発表会。先生方との再会と私への切望

先日、私が研究所として初めて請け負った小学校の研究授業と研究発表がありました。 その詳細はまだ撮影画像の掲載許諾が取れていないので、今回は先生方との再会によって気付かされたことを記します。 なお昨年の支援内容はブログ「研究授業その1」をご覧く…

研究所のポリシー、それは「支援と助言」

今回、知り合いを通じてお仕事をいただきました。 そのご報告をまとめます。 家庭的保育への認知を広めたい どんなページにするかを考えよう ホームページ完成、これをどう広めるか? 研究所はあくまで「支援」が目的 家庭的保育への認知を広めたい 打ち合わ…