こんにちは。所長です。
私はICT支援員になる前、IT企業に8年ほど勤めていましたが、ICT支援員はざっくり10年。
今思うとよくそんな長い期間やれたものだなぁと思います。
この世界では「ICT支援員の在職期間は3年ほど」と言われています。
確かに過去関わった人たちの多くは3年くらいすると退職していました。
下手をすると半年も持たない人もいました。
(こうなると現場は混乱する訳で・・)
今回は私が長く続けられた背景、「ICT支援員のモチベーションを保つ」について考えてみようと思います。
実はコミュ力皆無の支援員
ICT支援員というのは、パソコンの知識技術もそうですが、コミュニケーション能力も求められます。
私自身を省みると、パソコンの知識技術はそこそこあってもコミュニケーション能力はそれほど良くはなかったです。
多分今の私しか知らない方は驚くと思いますが、元々は人見知りであまり人と関われない、引っ込み思案の性格です。
それでも長く続けられたのには、このようなことがあったからだと思います。
学校の先生方の優しさ
とにかく私の場合、いろいろな好条件が重なっていました。
研修期間に1ヶ月もいただけたことでじっくり環境の勉強ができたこともそうですが、一番はおそるおそるだった私に現場の先生方がどんどん声をかけてくださったことです。
一人で学校に行くというは、初めての人にとってはかなりなプレッシャーです。
行ったらなんかしらの結果を残さないといけないし、といっても誰に話しかければよいのか・・など不安だらけです。
まずは管理職の先生や情報担当の先生を中心に行動していけば問題はありません。
そして私の場合、担当校の多くがウェルカムな学校でした。
こうした学校は、本当になんでも声をかけてくださいます。
「お茶でも飲む?」「これおいしいわよ」などなど、ちょっとしたタイミングで声をかけてくれました。
そのおかげで、私は徐々に自信をつけることができましたし、次の理由につながる行動が増えてきたのです。
とにかく感謝された
私はかなり承認欲求が強い人間なので、認められないと自分の存在価値を失うほど落ち込みます。
一日何もしない日も沢山ありましたが、そんな日は「自分なんて・・」と車の中でジメジメ思い悩んでしまうほどです。
本来、ICT支援員はICTに関する相談をいろいろな方向から受けます。
そこで解決策を先生に伝えると「すごーい!」とか「相談して良かったわー」などなど、とにかく感謝されるのです。
この一連のやりとりが、承認欲求を欲する自分として、ものすごく心に響いたのです。
仕事をしていて「ありがとう」と言われることって少ないと思うのです。
だから支援員の仕事って、すごく恵まれている仕事だと思うのです。
自分の知っている知識や技術を伝えるだけで、先生方に感謝される。
子どもたちはどんどん能力を伸ばして、様々な可能性を見せてくれる。
長く関わっていくと、「あの全然ダメダメだった子がここまでやれるようになるなんて・・」と、まるで我が子の成長を見ているようになって涙が出ることもありました。
私の場合、やっぱりこの「感謝される」が、一番のモチベーションを保てた要因だと思います。
複数の学校を見ることで存在価値の確認
あとは担当校が1つじゃなかったことも長く続けられた要因と思います。
1つの学校だと、その学校しか見えませんので、いい部分も悪い部分も見えてきます。
馴染みやすい環境であれば良いですが、そうとも限らない環境もあります。
そんなとき、他に担当校があれば息抜きではありませんが「今日は○○だから」とモチベーションを保つことができました。
まとめ
モチベーションを保つ方法は人それぞれなので、あくまでこれは私の経験です。
私の場合は多くの先生に頼られたから、頼ってもらえたから長く続けられました。
かつての自分を振り返ると、本当に一喜一憂する毎日で、今の自分じゃ続かないかも・・なんて苦笑いしてしまいます。
やっぱり支援員になったからには、「やっててよかった」って思いたいものです。
それには、やっぱり伺うからには相談なり仕事なりをいただきたいものです。
ICT支援員が活躍する学校。
それは学校にとっても、子どもたちにとっても絶対に有益になります。
ですのでICT支援員はもっともっと活用されるべきです。
みなさんにとってのモチベーションを見つけてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご参考になれば幸いです。