こんにちは。所長です。
公立小学校で教科指導をする毎日の裏側で、ICTに関しては端末の一人一台活用が広がっており、ICT支援員時代の「こうなったらいいな」が実現したことに喜びを感じています。
しかし利活用についてはまだまだ課題山積で、そこについても考えていきたいところですが、立場上、今年は自分がそこにほとんど携われていない状況です。
そんな毎日を送る中で、研究所設立前から思っていたことが再び沸々と湧き上がってきているのです。
情報教育は学校教育だけが行うもの?
生涯学習で情報教育を行ってみたい。
これを一つの目標と決めたきっかけは大学での履修でした。
生涯学習は私が一番最後に履修した科目でした。
こうした科目が必修だったのも通信制大学だからなのでしょうか。
その中で私は、今の自分が学校教育ばかり見ていて生涯学習への視点が全くなかったこと、そして生涯学習がまだまだ広がっていないことへの危機感を感じるようになりました。
生涯学習とリカレント教育
まず生涯学習の概念からお話すると、生涯学習とはその名の通りで、学校を卒業しても人間は常に学び続けることが必要である、とする理念です。
その際たるものが「リカレント教育」です。
そちらについてはnoteでまとめていますので参照ください。
さて、話を戻しますが、なぜそのような思いをもつようになったかというと
・学習指導要領に情報教育が盛り込まれたのは1988年からであり、それ以前の指導要領で学んだ子どもたち(今の40代より上)は情報教育を学校教育で深く学んでいないこと
・今の子どもたちは学校教育で素地があるけれど、社会に出てもさらなる学びは必要ではないか
そう思ったからです。
情報から身を守るため、危険に晒されないための情報教育
今年から本格導入されたGIGAスクール構想で、一人一台となったことで操作や活用によるトラブル等も起きている(はず)です。
SNSが発達し、個々人が思ったことを世界全体に語ることが可能となった現代。
しかしその一方で語ることによるリスクについては結構無知だったりします
(私もこれを書いていて自責の念があります)。
情報を発信すること、受信することが容易になった今だからこそ、情報教育は重要度を上げています。
現行の学習指導要領で情報活用能力が学習の基盤の一つにまで上がったのも、情報教育への重要度の表れと捉えています。
子どもが日常的に情報と関わっているのに、それを指導する保護者や教師が危険性を伝えられないとしたら・・・
それは大きな問題だと思うのです。
情報の危険性から身を守り、情報を効果的に取り扱うために、
リカレント教育の一つとして、情報教育を取り入れるのは必要だと思うのです。
生涯学習に情報教育を
学習指導要領に記載がなかったことで情報教育を学んでいない世代
学習指導要領に記載があったものの、深く情報教育を学んでいない世代
いずれにせよ何らかの形で学び直しって必要だと思います。
情報の取り扱いに関する知識を持つこと。
そして情報に対する冷静な目を持つこと。
だからこそ生涯学習の観点からも情報教育を伝えてみる必要性があるのです。
そんな情報活用能力で言う「情報社会に参画する態度」を学ぶ講座を企画しています。
(最後はちょっと宣伝・・^^;)