ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

国語でICT活用①アナログ運用は課題満載

こんにちは。元ICT支援員の教員ぐうぽんです。

 

国語という教科ではICTの活用事例はない(と思われている)。

担任の先生に「国語でChromebookを使いたい」と伝えたら「使う必要なんてないのでは」と一蹴された。

 

そんな悲喜こもごもな1学期が無事終わり、現在は授業の反省や2学期での取り組みを考えているところです。

 

1学期を走られた先生方、大変お疲れ様でした。

 

今回は、紙媒体のワークシートで授業を運営してみて感じたことをまとめます。

 

 

運用の課題点を掘り下げる

国語の学習活動はアナログです。だけどこれまでを振り返ると、授業をすればするほど果たして指導する側の自分も、授業を受ける子どもたちもアナログのままでいいんだろうか・・という疑問が絶えませんでした。

 

例えば発言。

 

手を挙げるのはだいたい同じ子です。

後半では少しずつ増えたものの、まだまだ「全員が参加」とは言えません。(しゃべっている子は問答無用の論外ですが)

 

じゃあ意見が言えないのかと思うと、そうでもないのです。ワークシートの振り返り等を見てみると、意見や発言が苦手な子の中には良い意見を出している子もいて、「なんだよー言ってよー」となることもしばしば。

 

そうした意見って、もっと引き出したいし、共有させたいですよね。

 

次に、管理面。

 

指導側からすれば

 

確認作業に時間がかかる(大体1クラス約2時間~4時間)

ワークシートの保管場所がない(机が共有のため)

重くて毎回運搬が大変

振り返りの文章の文脈が怪しくなる(これは自分の問題)

 

そして子どもたち側からすれば

 

戻ってくるまで待つことになる

ファイルを持って返ってしまい、当日忘れてくる

数ヶ月も使ってると表紙等が破れて壊れてくる

しまいには失くす(管理運用自体が崩壊)

 

これらを鑑みると、低学年ならともかく、やっぱりアナログ運用は高学年には少々そぐわない気がするのです。

 

まとめ

アナログでの運用には、色々と課題が多かったです。教科の特性上アナログ主体なのはわかります。でもどこかで絶対デジタルでできるところがあるはず。

 

そう睨んでいます。

 

国語という、ICTとは無縁のような印象の教科だからこそ、タブレットの活用場面を探してみようと思った次第です。

 

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