ICT教育推進研究所の研究室

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国語でICT活用②「話す・聞く」活動をタブレットで

こんにちは。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

国語の授業は大きく分けて4つの分野になります。

 

・読む活動

・書く活動(書写)

・話す・聞く活動(感じたことを話す・伝え合う)

・読書活動(図書館の活用・情報活用能力の育成)

 

この中でICTを活用できるとしたら、書く活動と話す・聞く活動だと思います。

 

今回は「話す・聞く」活動でICTを活用する場面について考察しようと思います。

 

 

見かけだけの「話す」活動とコロナ

1学期を振り返ってみると、

 

・特定の子どもしか参加していない。

・全く意見も言わない子もいる。

・そもそも話し合い・伝え合い活動自体が見かけ上のような気がする。(深みが感じられない)

 

これでいいのだろうか・・と思っていました。

 

じゃあ話をしない子は座っているだけで何もしていないのか、と言うとそうでもないのです。

活動後のふり返りを見ると、そういう子に限って結構いい意見を出していたりするのです。

 

意見を述べることが苦手であって、意見を持っていない訳ではないようです。

 

加えて言うなら、コロナ禍ですしあまり対面で話し合うのもどうかな?とも思います。

 

できれば対面は避けたい。その中でも対話活動は行いたい。

 

そんな無理難題もICTなら叶えられそうな気がします。

 

「話す・聞く」活動をICTで

話す活動は、隣同士で話す、班の態勢になって話す、付箋を使ったり、ホワイトボードに書いたりして共有する等がありますが、ICTであればその場で個人、班ごと、クラス全員と段階的に広げることができます。

 

この「個人→班ごと→クラス全体」というのは「協働学習」(後で説明します)のやり方ですが、これを用いることで考えの多様性を知ったり、自分の考えを広げたりできます。

 

そんな話し合い、伝え合い活動をICTで行うなら、意見共有ソフトが便利です。

 

有料であればロイロノートやミライシード等、無料でもスプレッドシートやJamboardなどがあります。

 

Googleであればクラスルームのストリームも使えますし、面白いソフトとしては、意見の多いコメントが大きく表示できる「メンチメーター」もあるので、意見共有は昔に比べて非常に手軽に行えるようになっています。

 

これらがあれば全員参加の授業が実現できるように思います。

 

もちろん活用においては慎重さも必要です。

ネットリテラシーが浅い状況であれば、画面共有ソフト(CAI)等を使うと活動に自由を持たせつつ、教員による管理指導ができる環境が実現できるので、トラブルの抑制につながります。

 

前もって設定等を確認し、子どもたちによるいたずらが起きにくいよう準備しておくことをおすすめします。

 

まとめ

国語でのICTは、話し合い・伝え合いが一番使いやすいと思います。

 

ツールも色々ありますし、クラスの実態に合わせてセレクトしてみてください。

 

ICTで、見たことのない子どもたちの素質や資質と出会ってみませんか?

 

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