ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

引用を「パズル」で楽しむ

こんにちは。ぐうぽんです。

 

引用文を書くというのは、調べ学習が増える3年生以降ではかなりな重要案件だと思っています。

 

もちろん調べ学習だけでなく、今後のレポートや論文にもつながるので、引用を知っておくのは早いうちの方が良いとも言えます。

 

光村図書国語3年「引用するとき」では、2時間にわたって引用について学びます。
実践した授業を報告します。

1時間目 引用の仕方

1時間目は、引用を使わないと出所が分からず答えられないなどの問題がある点に着目し、例文を引用付きの文に変えるものでした。

 

しかしいきなりやれと言ってもレベルが高いな、と感じました。

 

書かせるより、書き方を学ばせよう

 

ここはICTの力を使おうと思いました。

 

ここではベネッセの「ミライシード」が導入されているので、「オクリンク」のカードに3つの段落に分けた例文写真を付けて配布。


これらをパズルのように「はじめ・中・終わり」で並べ替え、ここに引用を加えて構造を知ってもらうことにしました。

 

はじめ・中・おわりの画像

 

実際やってみると、やはり最初は理解できず質問の嵐でしたが、段落と段落の間に以下のような定形文を足すんだよ、と伝えたらなんとなく分かったような様子でした。

 

引用のルールを加えた模範解答

2時間目 引用付き文を書こう

1時間目の例文をもとに、2時間目は教科書に載っているコラム「こまを楽しむ」から引用を使った文を作ってもらいました。

 

手順の流れを理解させ、紹介したい内容を決めたら、書き方の定形文を板書。それに基づいて引用文を作りました。

 

もちろん最初は苦労していましたが、コツを掴んだ数人が文を完成させると、ミニ先生として他の人を助けに行ってくれました。

引用は、パターンを覚える

当然ですが理解に苦しむのは予想していました。


最初の例文も「なんで”言葉で遊ぼう“って書くの?」と聞くし、説明しても理解できず大変でした。

でも百聞は一見にしかずでやってみたのが、結果的に良かったのかもしれません。



今回使ったのはオクリンクでしたが、画像が貼れるシステムであればJamboard等でも使えると思います。

 

一から考えるより、パターンを知った方が良いかなというのが私の見解ですが、いかがでしょうか?