こんにちは。ぐうぽんです。
よく「教科でのICT活用促進」が謳われていますが、見ていると、たまーにですが「あ、この授業ICTを無理やりねじ込んでいるな・・」と思ってしまうことがあります。
こうした、活用を目的にすることを「手段の目的化」と言います。
支援員時代からずっと、この「手段の目的化をやめよう」と訴えてきていますが、まだまだ後を絶たないようです。
手段の目的化の弊害
教科指導でICT活用を目的にすると、どんなことが起こるのでしょう。
他にも準備の負荷や、やってみたのに結果が出なかった=ICTに対する苦手意識増幅などのデメリットがあります。
だから
無理に「使わなくちゃ」なんて考えないほうが、逆にいいこともあるのです。
手段の目的化を防ぐ、3つのチェック
それでは手段の目的化を防ぐにはどうすればいいのでしょう。
私の経験上から、3つのチェック方法をお伝えします。
1つ目は「指導書から活用を見いだせるか」です。
ここで「手段の目的化」が起こりやすいと感じます。
なによりも学習内容の理解を深めることが第一ですので、子どもたちの意欲を高めることや、アナログだと時間を要するけどICTなら時間短縮できそう・・といった具体的な活用イメージが浮かぶと、良い授業が生まれやすいです。
2つ目は「準備等の負荷」です。
ICTの活用にはトラブルがつきものですし、準備も慣れていないといつも以上に時間を要します。
予想以上のことも起こり得るので、授業においては常に細心の準備を払うことが大事です。
ネットが当日使えなくなった!なんていうのも普通にありますので、紙媒体も用意しておくなど、最善を尽くした準備をしておきましょう。
3つ目は「活用スキル」です。
子どもたちの活用スキルはどうですか。
指示した操作を、子どもたちができますか?
もしできないようなら、前もって練習の時間を取ることを勧めます。
同じく先生のICT指導のスキルはどうですか。
操作を自信持って行えますか?
操作の不安は、早めに解決しましょう。
操作に長けた専門家や先生にT2をお願いするなど、力を借りるのも一つです。
困ったらぜひ色々伺ってみてください。不安解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。
まとめると
流れがスムーズにできるなら取り入れる。
無理強いしてそう、と思ったらやめる。
そうしないと「ICT使ってみたけど準備とか大変だったし、管理も面倒だったから、やっぱり使わないことにしよう」となってしまいかねません。
実践前には常にこうしたチェックをしておきましょう。