支援員を「学校の一員」と認める学校、認めない学校
今回は結構センセーショナルなタイトルですが、これまでの経験に基づくと間違いなくこの2つは存在していると思います。
これまで伺ってきた学校によって、一員と認めてくださる学校と、認めてもらえない(認めない)学校があります。ここも支援員時代の苦労話です。
こうした学校について、自分なりの見解を少し書き記してみます。
「認める」学校、「認めない」学校の違い
文部科学省は「チーム学校」の一員としてICT支援員の導入促進を謳っています。
それがあったからかはわかりませんが、支援員が訪問するとこういう雰囲気がある学校はだいたい「認めてくださっている」学校です。
・挨拶してくださる。もしくは挨拶が返ってくる
・雑談の中にも普通に入れてくださる
・いつも複数の先生方が職員室にいる
・笑い声が絶えない
・アメやお菓子をくださる
・気軽に質問など話しかけてくださる
・学校要覧や職員名簿に名が載る
(名簿は丁重にお断りしています)
逆にこういう雰囲気があると「あまり認めてもらえない」学校と判断しています。
ちなみにこの場合、別にICT支援員だけでなく他の先生(図書の先生など)も同じことが多いです。
・挨拶しない、挨拶を返さない
・教員同士の絆が強い
・問題ごとは自分たちで解決しようとする
・職員室内の雰囲気がピリピリしている
・放課後なのに職員室に1人くらいしかいない
認められなくても、めげないで
認められない学校の背景には、権力をお持ちの先生の存在があります。
権力というとあまり聞こえは悪いですが、代表的には管理職の先生や教務主任、主幹といった先生。それ以外にも長くこの学校に勤務している先生ということもあります。
これは私の経験ですが、2年間どんなにアピールしても動かない学校がありました。その学校は先生と講師、外部という構図があったようで、私は講師の先生たちとは仲良かったのですが先生とは全く関係構築できませんでした。
ところがある日講師の先生から「一人の先生があなたに相談するな、と命令してきたらしいよ」と聞かされたことがあります。
実はこうした話は既に別の地域でもあって、ああやっぱり、と納得したものです。
どうやら私が色々としゃしゃり出て「タブレット使った授業をしましょう」と言っていることが気に入らなかったようです(今思えばなんという心の狭さよ・・と思います)。
結構現場にはこういう先生多いです。だからといってそこで怯むよりも、私はそういった先生を取り込んでいく術を持っておくのも一つじゃないかな、と思っています。
ただ、これ結構私ですら難しかったのですが、直接が無理でも間接的にアピールするだけでも、そういった活動を見ている先生はいらっしゃいますので、いつか花は咲くと思います。
認められなかったのに次の訪問から突然認められるようになった、なんてこともありました。
それはまた別の時に書きますが、要は
日々一生懸命業務に取り組んでいれば、評価する人は必ずいる
ということです。
ICT支援員の皆さん、今年一年お疲れさまでした。
なお、この支援員日記は所長の都合上、来月から不定期掲載になります。
気が向いたら更新しますので気長にお待ちいただければ幸いです。
では皆様、良いお年を。