ICT支援員は目の上のたんこぶ?
私の勤務校には、ICT支援員が時々訪問します。
一言で言えば、私の後輩です。
私のできない部分をやってくださるのでありがたいのですが、時と場合によっては困ることもありました。
読む方によっては気分を害されるかもしれませんが、今日はそんなお話を。
使いたいのに使えない・・
過去ブログでも書きましたが、特別枠として毎週1学年だけ情報教育を担っています。
そのときに一番困ったのはブッキングでした。
つまり支援員が使う時間と、自分が指導する時間が被る。
そうなるとタブレットの奪い合いが生まれます。
こちらとしては指導計画が決まっているので、この日に使えないとなると、学年の先生への連絡、支援を求める学年の先生と支援員との調整が必要となります。
双方希望がありますので、どっちが譲るかなどで板挟みになることもあり、結構大変です。
そのため、支援員の訪問スケジュールの共有は非常に大事で、私のように毎日常態的に使用する先生がいる学校にとっては死活問題にすらなる大きな情報です。
学校によっては支援員の訪問日が年間行事予定や月間行事予定に記載されていますが、ときに見落としてしまったり、行事予定に記載がなかったりすると、一体いつ来ているんだろうか?と思うこともありますし、結果的にブッキングを呼ぶことにも繋がります。
また意図的に何曜日の何時間目は○年○組が使うといった学校独自の時間割を設けているケースもあります。
おそらくこうでもしないとICT活用が進まない、とする意向で導入されているのでしょうが、正直申し上げると支援員の時から現在の立場になってから見ても合理的ではないように思えるのです。
ブッキングが引き起こす、信頼関係構築の障害
過去にこんな事象がありました。
使用表に空きがあるので支援を入れましょうと事前に打ち合わせし、当日待っていると、そこに元々の時間割のクラスが当日になって使いたいとやってきたことがありました。
私は両方の先生や子どもたちから挟まれる立場になりました。
こちらは使用表が空いていたから予約したと伝えると、相手側は元々時間割で決められているから使用表に書く必要はないから書いていないという答え。まさに平行線でした。
結局、自分の授業をキャンセルして譲りました。
子どもたちの残念がる声も辛いですが、
「勝手なことされると困るんだけどね」
先生からそう言われたときは、悔しくて本当に涙がこぼれました。
(そうした経験も、自分を教員へと向かわせた要因の一つでもあります)
まあこうしたトラブルは特に新規地区に多かったですね。
そういった点も踏まえ、まとめると
- ICT支援員の訪問日は1ヶ月スパンより3ヶ月もしくは学期単位で
- 月行事予定に訪問日を記載
- すべての教員に訪問日が伝わる工夫が必要
これらが大切だと思います。
特に行事予定表に訪問日が書かれてない学校は未だに多いので、ブッキングを引き起こす原因回避のためにも改善してほしいところです。
また支援員側としても、職員室の中で先生の目に留まるような場所に訪問日を掲示する、机があれば机上に訪問日の看板を立てておくなど、いつ訪問するのかを多くの先生に知らせておく等の工夫をして、少しでも先生の活用と被らないよう声を大にして発信してもらいたいです。
ICTが使える先生とICT支援員が手を取り合うには
近年はICTを使いこなせる先生が増えてきました。
こうした先生とICT支援員が仲良くなるのは結構難しいイメージがあります。
その根底には長く言われている(ICT支援員は何ができるんだろう)という、どうしても中身がわからないという不明瞭感があります(私もそう思われていたんでしょう)。
なので本当に一方通行じゃないけれど、ICT活用に関する情報提供や開示はとても重要だと思います。
(これに関する別話題もありますが、それはいずれまた)
先生として、元支援員として、いつもこう考えています。
支援員の視点では「いかに先生の活用と重複しないようにするか」
教員の視点では「いかに支援員の活用に重複しないようにするか」
目的は違えど双方ともに活用したい気持ちは同じですので、ICT活用のプロであるICT支援員と、教育のプロである先生が上手く手を取り合い、活用の相乗効果となって学校全体のICT活用の活性化につながってほしいですね。
まとまりのない内容ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
ご参考になれば幸いです。