ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

プログラミング教育フェア in ポートメッセなごや

8月7日、ポートメッセなごやで開催されたプログラミング教育フェアに行ってきました。



プログラミングに特化した展示会はおそらく全国初ではないかと思います。
会場自体コンパクトで、最初は「小さい」なんて思いましたが、その分いくつものブースを手軽に見ることが出来たので、大きな展示会よりも逆にあまり動き回らなくて疲労感も少なく感じました(笑)

 

 

 

販社さんから伺った東海地方の現状

今回、私は趣味を通じてある販社さんの方とお知り合いになりました。
研究所の活動に興味があるとのことで、お忙しい中お時間をいただき地域の情報共有や研究所の活動についてお話させていただきました。

打ち合わせの中で、私は販社さんからもICT支援員は必要であると訴えるものの行政側は首を縦に振らないことが多いこと、そしてこうした人的資源は一番にカットされてしまう案件であることを知りました。
ただ今回この地域ではソフトに付随する形でICT支援員が来るそうですが、回数も少なく契約年数も短いため、正直これではあまり効果を得られない危機感を感じています。
せっかく人的資源を入れるのですから、費用対効果を考え短期間に集中訪問し先生のスキルを高めさせるか、学校側が支援員を利用するくらいの気概がなければ本当のICT活用など見込めません。

またいつも思うのですが、高額なソフトに人材を付けるのはソフトありきのICT活用を助長させているようにしか思えません。
私自身もそのスタイルで活動しましたが、ソフトの活用を上げることばかりに躍起になるため、結局支援員のモチベーションが下がる、全体的なICT活用にまで力を注げないといった弊害を生んでいるように感じます。
ICT支援員は活用の専門家です。その力を発揮するには、ソフトに付随ではなく「人材」として見る学校全体のICT活用に寄与できるよう行政側からも配慮してもらうなどの改善が必要ではないかと私は思っています。

話を戻しますが、リプレイスでいかに良い機器を入れたとしても活用手段がわからなければ宝の持ち腐れになることは、長年言われ続けている課題です。
まだまだ身分的に認められにくいICT支援員の地位向上も、今後考えるべき課題の一つになりそうです。

ICT支援員がいたら、とにかくなんでもいいから声をかける、そして使い倒してほしい

元ICT支援員として、そこは強く訴えたいです。



打ち合わせの後、会場ではセミナーもありましたので軽く聴講し、残り時間で資料収集と名刺交換をしました。
中部地方なので少々気が引けましたが、何らかの関わりが持てたのは有り難かったです。

会場では東京大阪で見たこともない教材なども数多く並んでおり、この展示会自体大変興味深く見ることが出来ました。
いつか東京でも開催されることを願うばかりでした。

ご参考になれば幸いです。