ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

ICT支援員の資質能力を考える

こんにちは。所長です。

 

先日、あるフォロワーさんのツイートが目に止まりました。

 

 

うんうん、とすごく頷きました。

 

特に響いたのは、「ビジネススキルが足りていない支援員」。

現場にいて、それを特にここ数年感じます。

 

今回はICT支援員の資質能力について考えてみようと思います。

 

 

最近よく見るICT支援員の行動

教員になって1年ちょっと経ちますが、どうも最近の支援員の行動が気になるのです。

 

私のときはこう教えられました。

 

・常に前向き。先生への提案を率先する

・授業支援だけでなく校務支援もたまにする

・先生と積極的にコミュニケーションを取る

 

 

しかし最近お見かけする人を見ると

 

・基本的には職員室またはパソコン室で黙々と作業している

・授業支援はするときはする(言われたらやる感じ)

・先生方とあまり関わらない

 

なんだかとても不思議でならないのです。どうしてそれでいいのかと。

 

ICT支援員の方向性が明記されたけれど

これはいろんなところで議論されてきた部分ですが、先日ICT支援員のサービスに関する規定が策定されたニュースが出ました。

 

edtechzine.jp

 

これでようやくICT支援員の活動方針が決まるのかな?と思っていますが、まだまだここについては運営会社や教育委員会等によって差があるのは否めないところ。

 

ただ、学校に地域性や特色があるように、学校の先生にも地域性や特色があります。

 

なので支援員についてもあまりガチガチな取り決めをするよりも、地域性や特色に合わせる、いわゆる「柔軟性」が必要なんじゃないかな、と思っています。

 

「コミュニケーション能力」と「空気を察知する力」 

私の地域の小学校は田舎ということもあり、基本フレンドリーですので作業に徹していても先生から声をかけてくださるので、そこからコミュニケーションが図れます。

 

ですが地域や学校によってはそうではないところもあります。

そこで上記のような行動をされると、孤立してしまうような危機感を感じます。

(お節介かな?)

 

ちなみに私なら

 

「近寄りがたい」「声をかけづらい」「お願いしにくい」

 

と感じて、聞きにくいなあと思います。

 

 やっぱり一つの学校を担当するわけですから、その学校の先生方と積極的にコミュニケーションを図ってほしいと願うのです。

 

それに加えて、私が特に必要だなと思うのが、「空気を察知する力」。

 

職員室で作業していても、常に耳だけは周りに意識を置き、遠くでなんとなく操作で困っている声が聞こえたならば、そっと先生にお声がけする。

そして相談に応対する・・

 

はじめは先生方の輪の中に入るって、すごく勇気がいることだと思います。

 

でも困っている声が聞こえるのに、見て見ぬ振りをしているって心苦しくないですか?

 

せっかくの活躍のチャンスを逃すのってどうなの?と思うのです。

 

支援員の面白さ、醍醐味って、感謝されることだと思うんです。

 

まとめると、ICT支援員に必要な資質能力にはビジネルスキルもそう、ITスキルもそう。

 

そして

 

コミュニケーション能力と空気を察知する力

 

ここが肝だと思います。

 

 コミュニケーションが新たな道を切り開く

 先日、たまたま打ち合わせ先の学校で後輩の支援員と再会しました。

 

実は彼が支援員として活動できるのは契約上あと半年ほど。

そんな近況報告の中で、独立の相談を受けました。

 

どうも私に影響を受けたようなのです。。。。。。(えぇぇ~~~!)

 

そこでアドバイスして思ったのは、

 

学校の先生とコミュニケーションを取っておくと、そこから新たな道が開かれることがある。

 

学校の先生とコミュニケーションを取っておくと、思いも寄らない支援をもらえることがある。

 

だから、

 

とりあえず仕事だから、とか

とりあえずやることだけやっておけばいいんだ、とかではなく、

 

せっかくの出会いなのですから、ぜひ先生方と率先して関わってほしいのです。

 

私もGIGAスクール構想になってから、あまり情報収集する時間が取れないこともあって色々聞きたいなーと思ってるくらいです。

 

でも、「聞いてくるな」オーラが感じられると、引いてしまいますよね。

 

常に門戸を開けておく姿勢って大事だと思うんです。

 

まとめ

研究所を立ち上げてみて、時々「ある先生の紹介で~」とお話をいただくことがあります。

 

だから支援員時代にコツコツやったことや、積極的に話の輪に入ったり、相談に乗ったことが今になって違った形で返ってきているのかな?なんて思います。

 

人とのご縁は、何らかの形で現れることもあります。

 

特にこの夏休みは、先生方との関係構築する絶好のチャンス!

2学期の授業支援や、お困りごとを解決して、信頼を勝ち取ってくださいね。

 

 

最後に、後輩さんのHPをご紹介します。

授業で即活用できる素晴らしい教材たちなので、ぜひ一度ご覧になってください。

 

omestyle.tokyo

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご参考になれば幸いです。