ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

ICT支援員として活動するための留意点

こんにちは。所長です。

 

私がICT支援員をしていた頃を振り返ると、結構いろいろありました。

今日は元ICT支援員から活動するときの注意点とかをまとめようと思います。

 

 

活動していたときの環境

私が活動していたときの環境はこんな感じでした。

 

・OSはXP→Vista→8または10

・ネットワークはパソコン室がメイン

・無線は自治体によりけり。既に実装されているところもあればなかったり。

・教材ソフトはジャストスマイルやベネッセ、ラインズなど様々

・パソコンは必要に応じて使用するもの、の意識が高く、めったに使えない特別感が強かった。

 

最終年から3年程度経過していますが、おそらくGIGAスクール構想前に比べてあまり変化はないように感じます。

 

ちなみにこうした環境の違いも、GIGAスクール構想によってある程度平準化が図られそうで、地域による格差も小さくなりそうです。

 

環境理解が一番の難敵


まず一番に苦労したのは環境でした。

 

とにかくいろいろなソフトや環境の違いを理解するので、かなり大変でした。

特に支援員1年目で複数の自治体を兼務している方は、まったく違う環境を短期間で理解しなければならないので苦労されていると思います。

 

私は数年一つの自治体で活動しましたので支援員としての土台をじっくり作ることができました。それについては本当に感謝しかありません。

 

その経験から

 

できれば経験が浅い支援員には1つの自治体でじっくり環境理解を図ってからの方がよい。

 

 

かなと思います。

 

さて、そんなエラーやトラブルにも動じず環境の不具合にも負けずに笑顔でササッと対応できるのがICT支援員。

 

ですがそうは行かないときもありました。

 

ネットワーク回線が脆弱で、10人使った時点で全く読み込めなくなり授業が終了したこと。

教材のサーバが突然ダウンし、全く画面が開けなくなり担任の先生とあたふたしたり・・

 

こうしたスペックの低さによる動作不良等、数多くのトラブル等にも見舞われましたので、授業中でのトラブル回避については今も冷や汗が出ます。


まあIT機器というものはいざ!というときほど動かなくなる。

ITあるあるかもしれませんね。

(今日も研究授業の先生が「書画カメラが当日になって動かなくなった」と嘆かれてました。あるある勃発ですね・・)


活動での注意点、留意点

当時の経験をもとに、まとめてみました。

 

・ブッキングがないよう常に配慮

・面白い事例があればどんどん共有

・ネタがないと先生と関われない。だから常にネタ作り

・日々の一つ一つの活動が、支援員としてのスキルとして蓄積されることを意識しておく

 

このあたりを意識しておくとよいかと思います。

 

まとめ

 

一見大変そうな仕事かもしれませんが、正直現場の先生のITスキルはまだまだ高くありません。

IT企業で経験を積まれている方の知識が十分役立つ職業だと思います。

 

本当に最低限必要なスキルがあるとすれば

 

「コミュニケーション能力」

 

これに尽きます。

 

やはり人と人とのやり取りですから、コミュニケーション能力がなければせっかくの知識技術等が活かされません。

 

ぜひとも多くの先生方とコンタクトを取っていただき、二人三脚で活用への道を切り開いてほしいと思います。

 

 ご参考になれば幸いです。