ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

【小2算数】かけ算 PowerPointで同じ数ずつ分けてみよう

 

こんにちは。お暑うございます。元ICT支援員で教員のぐうぽんです。

 

小学2年生は、2学期に入ると大きな単元が待っています。

 

そう、「かけ算」です。

 

四則演算の3つ目に当たるかけ算は、人生を左右させるくらいの重要度だと認識しています。

昨年度1年間担当した授業エピソードの中で、今回はかけ算の導入場面としてPowerPointを使った具体物操作をご紹介したいと思います。

(参考:学校図書 2年算数下巻P11)

 

 

たし算からかけ算へ

これまでの学習で、児童は全部の数を求めるときはたし算を使ってきました。

 

しかし、3こずつのりんごが8さら、となると

3+3+3+3+3+3+3+3と式は長くなります。

 

たし算では計算が面倒であることに気づかせ、かけ算の存在へと繋がせます。

 

ここではPowerPointでの操作を通して、

 

同じ数ずつ分けられる→かけ算が使える

分けられない→かけ算が使えない

 

ことを理解させるのが目標になります。

 

問題ファイルの作り方

実際に使ったものが以下のスライドです。

まずはお皿を作ります。

 

お皿の作り方

図形から楕円と四角を選びます。

 

 

楕円と長方形を作ります。



作ったら、画像のように合わせます。



楕円を選択し、右クリック→最前面に移動を選びます。

 

 

 

お皿ができました。

 

 

1つできたらグループ化し、これをコピー貼付けすれば、簡単にお皿が複数作れます。

 

 

乗せたいものを貼り付ける

 

次に、乗せたい果物を選びます。

挿入→画像→オンライン画像や、ネットから選んでもいいですし、丸などの図形で代用もできます。

 

1個作り、コピー貼り付けすれば、具体物は完成です。

 

 

 

 

最後にスライドをコピーし、問題文(2こずつ、3こずつ、4こずつ、5こずつ・・)を作れば完成です!

 

授業での使い方

児童にファイルを配布したら、使い方を説明し、動かしながらかけ算が使えるか使えないかを確認させましょう。

ワークシートやノートに表を作り、かけ算ができるものに○、できないものに✕をつけさせると良いでしょう。

最後に結果を発表させ、等分できるものはかけ算が使えて、等分できないものはかけ算が使えないの概念理解でまとめます。

 

操作の留意点

操作の留意点をいくつかお伝えします。

 

1つ目は、動かすときの手順です。

 

いきなり動かしたいものをタップしても動きません。

一回動かしたいものをタップして、枠線を表示した状態にすれば動かせますので、最初に説明しておくと良いでしょう。

 

 

2つ目は枠線にある○ハンドルです。

 

ここを動かすと画像が拡大縮小しますので、形が壊れます。

低学年の場合、操作がおぼつかないことが多いので、具体物はなるべく大きめに作り、真ん中を動かす、ハンドルは触らないよう指導してください。

コツがわかれば上手に動かすことができます。

 

実践してみて思ったこと

ICT支援員時代、毎年のように行っていた、いわゆる自信作の一つでした。

 

しかしいざ自分が教科担当となると、それ以外の単元への対応や毎日の授業準備、全く心に余裕がなくなり、気づくと存在すら忘れてしまう次第・・(汗)

もう少し余裕があれば、時間に余裕があれば・・と反省しています。

 

ただ、過去の実践を振り返ると、動かしている児童の目の輝きが違いました。

2個ずつ、3個ずつはできても5個ずつにすると「あれ?余っちゃったよ」「これじゃかけ算できないよ」と気づいたり、「先生、お皿からはみ出ちゃうんだけどー」「うまいこと乗せて」「えー(笑)」等々のつぶやきやら笑いが絶えませんでした。

 

ちなみにGoogleスライドで作っても動作できました。


一人一台環境ができている今、ぜひトライしてみてくださいね!

 

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