ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

AI時代の教育学会&D-Project

3月末、私は2つの研究会に参加してきましたのでその報告を。

 

 

AI時代の教育学会


今回、放送大学の中川一史先生からメールをいただき参加してきました。

3月23日、都内某所にて赤堀侃司先生を学長、中川一史先生など多くの著名な先生方が参加され、新たな学会「AI時代の教育学会」の説明会に参加しました。
この学会は、ICTを活用したりビッグデータを活用したりプログラミング教育などの教育実践や研究、分析、企業が提言する活用事例などを論文等で発表することが主体だそうで、7月に正式発足する予定です。
現在であれば正会員6000円を半額で会員になれるとのことだそうです。詳しくはこちらをご参照ください。

 

D-Project全国大会


AI時代の教育学会の際、中川先生にメールのお礼をお伝えしたところ「来週、京都で大きな研究会がありますが」と提案されました。
ちょうど京都から東京へ帰ってきたばかりだったので少々悩みましたが、せっかくのお誘いなのでこちらにも参加しました。



3月30日、私はD-Projectの全国大会に参加しました。
メディアの活用を主体に活動しているD-Projectは中川先生が会長を努めており、他にも先のAI時代の教育学会に属している先生方も多く関わっていました。


前半は中川先生によるオープニングトーク、毎年行っている優秀な授業実践事例の表彰、各教室における研究事例発表などがあり、先進的な授業実践事例を知ることができました。



後半はワークショップ。私が参加したのは韓国のプログラミング教育で主にアンプラグドの教材を実際に体験したり、韓国が行っているプログラミング教育の実態などを学びました。ここでも現役の先生と交流をすることができました。
体験したのはStack Burgerとタートルロボットの2つで、Stack Burgerは料理の順番を神経衰弱ゲームの要領で完成させるというもので、順序立てに加えて記憶力、確実に得点を取るための戦略性も養えそうだと感じました。


タートルロボットはOzobotに似ていましたが、大きな違いは命令をカードでスキャニングできる点。これは面白いと感じました。


クロージングトークは和歌山大の豊田充崇先生。以前大阪で講演を聞きましたがなかなかウィットに富んだ語り口の中にズバッと核心を突くその内容に今回も大いに学ばせてもらいました。

懇親会では全国の現職の先生との交流、AI時代の教育学会でご挨拶できなかった熊本大の前田康裕先生にご挨拶がてら、現在考えている活動についての助言、お誘いいただいた中川先生にも御礼かたがたご相談し、活動に対する支援の意向をいただきました。
お二人の先生には立ち上げたばかりのこんな小さな研究所の活動に快く賛同いただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。



現在、私としては学校現場と生涯教育の連携を図る活動について企画、準備を進めています。
しかしこれまで企画を持ち込んでもICT教育の重要性は未だ理解されないことも多く、そうした過去の経験からどうしても行動に踏み出すことを躊躇していました。
けれど今回著名の先生方からエールをいただけたことは非常に大きな力になりました。
必ずどこかの自治体でこうした考えをご理解し、支援してくれる人が現れると信じて、微力ながら地道に活動を続けていこうと思います。

最後に、当日近況報告がてら活動へのご理解を示してくださった友人にも感謝します。