ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

たまなびラボを開設します

本研究所の活動は基本的に学校を対象にしています。
しかし現状はそう簡単に行く訳もなく、知名度も信用性もまだまだ低いです。
そんな葛藤を抱えつつ、私は長年疑問に思っていたあることを解消するための方策を計画していました。
今回はそのことをまとめます。

 

 学びたくても学べない先生たち

 

これは今に限らず支援員時代からずーっと学校現場を経験していて気にしていたことですが、とにかく学校の先生は超がつくほど多忙です。
支援員時代「なんでこんなにバタバタしているんだろう」と傍観していましたが、実際小学校で教育実習を経験したとき、その実態を肌で感じました。

朝出勤して間もなく子どもたちは登校し、挨拶しながら声かけし朝の会。
授業を進め、給食を一緒に食べ、掃除をして、帰りの会をして子どもたちと別れてもその後は会議の連続。
授業準備やテストの採点、ノートのチェックができるのは18時過ぎ。そこに担任の先生であれば保護者対応も入るのですから、本当に先生は忙しいのです。

そんな状況の中で、果たして先生は新しいことを学びたいと思っているのだろうか。
長くそのことが気になっていました。

実際伺うと、これは支援員の課題でもあるのですが、小学校でも中学校でもこのように返答されました。

ICTをやってみたい、学びたい気持ちはある
だけど忙しくて時間が取れない
もっと来る日数を増やしてほしい
定時を過ぎれば時間は取りやすい


こうした要望に、支援員は残念ながら対応できていないのが実情です。
まず訪問日数を増やすことは予算を増やすことなので難しい。
また滞在時間は主に日中であり、定時を過ぎての対応は難しい。
悲しいことですが、これでは支援員は使えないね、という烙印を押されてしまうのです。


先生はICTを学びたいと思っている。
しかし支援員がいても相談する時間が取れない。
時間が取れたとき、支援員は退勤している。



この矛盾を解決するための活動を、研究所はしていかなければならないと結論づけました。


 

たまなびラボが目指す姿とは



こうした活動を研究所では「たまなびラボ」と名付け、

・先生に向けたICT活用の個別相談会を開催
・学校で行われている情報教育を生涯学習として広く市民にも発信し、情報活用能力の育成に寄与する

活動を行っていきます。


なお、たまなびラボは7月5日(金)に初開催します。詳しくは研究所ホームページをご覧ください。
活動については、今後ブログでも報告をしていく予定です。