2008年4月。私のICT支援員としての1年が始まりました。担当校は8校でした。
その8校はなかなか曲者でした。
一般企業と全く違う、それが学校
まず学校といっても、小学校と中学校でその雰囲気は180度違います。
私のときは中学校が苦手なので小学校を多めにしていただき、中学校を少なくしてもらいました。
そんな小学校の中でも授業が決まっている学校とそうでない学校があり、決まっている学校は前もって実施する学年が分かっているのでそれに沿って内容を決める打ち合わせをして当日授業、他にも質問に対応したりと忙しいのですが、授業も質問も何もない学校はとにかく暇でした。
中学校もほとんど授業支援はなく、もっぱら待ち状態でした。
まだ今ほど前向きな行動ができてなかった私は、周りの先生は忙しくしているのに自分はこんなところで何をしているんだろう・・と悩み始めました。
それに空き日のとき同行研修すると、先輩たちはガンガン先生たちに話しかけては仕事を見つけている。
バリバリ仕事している姿を見ては自分と比較し、どんどん自信を失くしていきました。
やっぱり向いていないかもしれない・・
積極的に攻めることなんてできない・・
だんだん行きたい学校とそうでない学校の差が大きくなっていきました。
何もない学校では、一人コンピュータ室にこもって悶々としているだけ。
仕事していない自分が許せない。
そんな思いが毎日頭の中を駆け巡りました。
上手く行かない、辞めよう
「すみません。私、ダメです。やっていけません」
学校を出る度地区リーダにこんな電話をしては担当校に来てもらい相談を繰り返しました。
凹む私にリーダは一言、
「あのね、あなたは私のようになろうとしてるでしょ。そんなのできる訳ないから。
だってあなたは1年目、私は8年目。経験の差が違う。」
そう言い切りました。
そして
「先生のことなんか気にしなくていい。できる先生は放っといていい。
むしろできない先生たちを救うのが私達の仕事。そういう先生に声をかけていきなさい」
さらに
「自分の色、スタイルを持ちなさい」
そう告げました。
自分の色、自分のスタイルとは?
自分の色やスタイル・・それをなんとなく頭に浮かべつつ、まずはパソコンが苦手な先生、上手く活用できない先生を探す。
とにかくそこにターゲットを絞ることにしました。
というものの私達は月2回だけの訪問。毎日が矢のように過ぎていき、あまり状況を変えられないままあっという間に1学期は終わってしまいました。
そんな不器用なりにもがむしゃらに動く私を神様は見ていらっしゃったのか。
2学期に入ると私に大きなターニングポイントがやってくるのです。
次回は12月2日に更新します。