ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

やってることが違う!意思疎通の大切さ

この仕事は何といっても先生との意思疎通が重要です。

今回はそれに気づかせた1年目の失敗談を。

 

 

アンケート、取ります。

私の所属先では2学期終了近くになると学校様にアンケートを実施します。いわゆる支援員の評価です。

評価という言葉は正直好きではありませんが、毎年その時期になると書面を持っていってはご協力を・・と管理職の先生へ話にいったものです。

 

そんなアンケートはどなたも概ね肯定的、というよりも可もなく不可もなくという結果が多いのですが、否定的、批判的な意見もいただきます。それが私でした。

 

それはとある小学校でのこと。少しずつ環境に馴染んできているものの、私の内面はまだまだ結構な引っ込み思案。

今は初対面でもガンガン行くタイプに変わってしまった(!)のですが、入りたての頃は、(向こうから声がかかってこないかな・・)そんな性格だったのです。

 

そのため作業や授業の打ち合わせをしている中で分からないことがあったりしても(多分こうすればいいんだろう)と思って特に何も聞かず言われたことをメモして「分かりました」と返していました。

それでも大体希望に沿う作業は出来ていたので問題自体起きることはありませんでした。

 

しかし事件はある先生との授業後に起きました。

例のアンケートで「あの支援員はなんなんだ!全然思っていたことと違うことをした!」と名指しで私へ怒りの内容を書いてきたのです。

報告を聞いたリーダが「一体何をしたの?」と私に一種の事情聴取。

そう言われても私は先生の指示通りのことをしただけです・・としか言えませんでしたし、それ以上の理由がなかったです。

 

後日その学校の管理職の先生から「申し訳ない。ある一人の教員の意見をそのまま記してしまいました。他の教員に聞けば支援員さんには本当にいつも良くしていただいていると言っているので、あの意見はなかったことにしてほしい」と逆に謝罪があったそうです。

結局この案件は問題なしとなりましたが、その批判は鋭く深く私の心に刺さり、しばらく立ち直れませんでした。

 

私はなぜ先生を怒らせてしまったのか

 

つまりこれについては

 

  • 分からないことを分からないままにしていた自分にも問題があった

 

そのためにはどうしたか。

 

  • 自分が納得できる、作業や授業をイメージできるまで先生と何度も話し合い、流れを確認し合う

(場合によっては実施する日付と時間割も共有しておく)

 

そして何よりも

 

  • 聞くことを恥ずかしいと思ってはいけない

 

という、根本的なことでありとても重要なことに気づきました。

 

この日以降、私は勇気を持って先生に声をかけたり、分からないことは解決させるなど前向きな姿勢に変わっていきました。

 

とはいえ最初は恐る恐るでした。

 

それも回数をこなせば先生はそれほど怖くないと思うようになり、それが自信につながりさらに前向きになる。こうした経験から、私は誰にでも積極的に話しかけられる今の性格に変わったのです。

 

まとめますが、お互いが「分かっている」と思い込むことほど、怖いものはありません。

経験や回数を重ねると授業の流れも分かってくるので打ち合わせも「じゃあこれこれこんな感じでいいですか〜?」「いいですよ〜」で済んでしまいますが、やはり貴重な授業の時間をいただく訳ですから、先生との連携も考えた事細かい授業進行は確認しておく必要はあると思います。

 

今の仕事になってもそれは重要なことだし、初心忘れるべからずとはまさにこれだなぁ、と書いていて懐かしく思う、今日このごろです。

 

次回は12月9日に更新します。