ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

大学の教科学習会に参加して

11月23日、24日と長野県の善光寺で出身大学の教科学習会に参加してきました。



私の出身大学である佛教大学の通信教育課程では全国で定期的に各地区に大学の先生をお招きして講義をしていただく「教科学習会」を開いています。
私も数回講義を聞く機会がありましたが、他学部の先生が多く(いつか教育学部の先生のお話を近くで聴いてみたい)と思いつつもそれは叶うことなく卒業してしまいました。
今回自分の当時所属していた地区の一つである長野に教育学部の先生、それも卒業論文の指導教員の先生が講義をするという連絡を受け、これは行かねばならない!と即参加連絡したのです。

 

 

先生との再会、講義を受けて



会場に入ると、先生がいらっしゃったのでご挨拶すると覚えてくださっており、大変嬉しく思いました。
参加者の多く、いやほとんどが他学部の学生や卒業生なので、今回の教育のお話は興味関心がないとつまらないのでは?と少々気にしていました。


以下、学習会の概要です。

学習指導要領の変遷
遠山文部科学大臣が提唱した「学びのすすめ」
OECDが実施しているPISA調査から見る今の児童生徒の学習データ(応用力に課題がある点など)
学習意欲と自分に合った学習方法の模索
これからの学校の授業とは(ICTを含めた新学習指導要領の概説)


どうしても大学の先生がお話されるということで、最初は先生の講義を聞くという受け身スタイルでしたが、意見や質問が上がると少しずつ場も和んできて、双方向の授業になってきました。
途中おやつを食べながら(今回はりんごジュースの差し入れも!)進めるというこの学習会は、学習会なんだけど大学の講義とは違うフランクな感じです。


夜は懇親会になり、先生や参加者がお酒を交わしながら親睦を深めました。
私は端っこに座ろうと思っていましたが主宰から「先生の隣へ」と移動され、恐縮しつつも隣の席へ。先生と色々卒業後のお話をさせていただきました。
自分が研究所を立ち上げ、それなりに仕事も請け負いつつもまだまだ軌道に乗れていないことを話すと、方策をいくつかいただくことができました。こうした先生とのつながりも、今後大事にしていきたいなと感じました。

翌日も朝から講義の続きを受け、こうして2日間の学習会は無事終了しました。
特に他学部の皆さんからは「教育については全然知らないが、今回聞いた話は自分のこととしても、職場の人材育成にも使える大変ためになる話だった」というご意見が相次ぎ、教育を専門としている自分としても、少しは教育のことを色んな方々に現状を知っていただくいい機会だったのかも、と思いました。
私もあれだけ教育学の基礎を学び、覚えているつもりでしたが忘れている部分も多く、もう一度思い返すことができてよかったと思っています。
特に教授する側は、学習者の視点を忘れないこと、学習者がどこまでの知識を持ち得ているかといった教える側としては当たり前の部分が自分の中には抜けていると気づけたことは、大きな収穫と感じています。

先生との再会で、自分の活動を今一度見直すことができました。先生とは時々近況報告しようと思っています。