2年目、実は後輩さんが一人入りました。その後輩さん、実は私の前の職場の先輩です。
顔を合わせたとき二人して仰天した思い出があります。
そんな後輩さんも加わり新たなスタートを切ったこの年の後半、いつもの定例会議で全員が集まったとき、所属会社の所長からある決定が伝えられました。
会社、撤退します
「来年3月いっぱいで、君たちの部署は無くなることになった」
まさかの一言でした。
このICT支援員チームは解散するというのです。
入ってまだ1年半だというのに、もう仕事がなくなるのか…
当時の世の中はちょうどリーマンショックから数年。世知辛いにもほどがある。
そう思ったのですが、続きがありました。
「ただし、この仕事を続けたい人は直雇用として向こうに斡旋するから」
まとめるとこういうことです。
私を雇ってくださったこの会社は、親会社から依頼されICT支援員の仕事をいただいていた、いわゆる二次代理。
親会社は親会社のやり方で進めているそうですが、こちらはほぼ同じながらも若干運営に独特のルールがありました。
特に残業代支給などの数々の待遇はありがたく、今思えば本当にとてもいい会社でした。
しかし話を聞くとこの仕事は儲けが出ないそうで、頑張ったんだけど手放すことになったそうです。
突きつけられた進路決定
「あと半年あるから、自分の行く道を決めなさい」
各々に進路判断が下されました。
○○さんはどうする?私は・・
こんな会話が月1回会うたび繰り返されました。
なお今の会社のメリット・デメリット、親会社のメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。
今の会社
メリット:
- 給与面の待遇が良い、昇給もある
- 訪問回数の融通が効く(月2回を4回とかにしてもお咎めなし)
デメリット:
- 空き日は会社へ行かなくてはならない(遠方で有給少なかったので結構これキツかった)
- 終わったら必ず会社へ連絡する
親会社
メリット:
- 連絡せず直行直帰ができる
- 基本今まで通りのやり方で進められる
デメリット:
- 残業代等は一切出ない
- 給与面は下がる
- 訪問回数は厳格に守らされる
今の会社にも色々面倒なところがありましたし、親会社にもやりづらいところがありました。
でも私はあまり迷わず、自分の進路を決めました。
「親会社に移籍します」
その理由は一つ。
なによりも"学校が楽しい"
だからこの仕事をもう少し追求していきたい。
そんな思いだけでした。
全員の進路決定。このメンバーと最後の思い出を
それぞれの進路が決まる中、最後まで決まらなかったのが、地区リーダでした。
ギリギリまで親会社と揉めて、最終的に今の会社に残る=支援員をやめる決定をしました。
こうして親会社へ移籍し、支援員を続けるのはチーム8人中3人。
残りの5人のうち3人は退職、2人は会社への残留という形になりました。
常に一致団結して学校へと臨んだ8名はもうすぐ離れ離れ。そこで全体のリーダが卒業旅行を企画してくれました。
行き先は群馬の四万温泉。美味しい料理や温泉を堪能し、メンバーと最後の時間を共に過ごし、たくさんの思い出を作りました。
その時工房で作った拙い陶芸品は今も我が家にあり、使うたび当時のことを思い出させてくれます。
紆余曲折の合った2年目は、先輩たちとの別れと親会社への移籍という波乱な1年。
そしてここからさらなる波乱が待ち受けるとは、このとき知る由もありませんでした。
次回は12月16日に更新します。