ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

ICT活用の第一歩は「見せる」

ICTと呼ばれるものは非常に様々なものがあります。

パソコン、タブレット、プロジェクタにPowerPointなどなど…


しかしこれらをむやみやたらに扱うと、思った効果や結果が伴わないこともあります。
そのため活用する場合は、ソフト・ハードそれぞれの長所短所を知っておくことは大変重要だと思います。

 

 

 

 

授業に効果をもたらすICT活用には4つの手法があると考えています。
その中の1つ「書画カメラ(実物投影機)」は、はじめてのICT活用にふさわしい機器だと言えます。

 

操作が簡単

実物投影機のいいところはまず、操作が簡単な点です。
プロジェクタや大型モニタに接続して設置したらカメラの下に映したい物を置いて映すだけ。
教科書、プリント、ドリルだけでなく、図工や書写であれば手元を映すことができますので、カメラの下で手順を指導すれば、ひと目で要点が伝わります。
もちろん教科だけでなく図書の読み聞かせにも使えますし、子どもたちの発表活動に使うこともできます。

 

フリーズ機能で比較検討

書画カメラにはフリーズ機能があります。

これは投影したい物を映した状態でボタンを押すと、投影物をカメラから離してもスクリーンに映ったままになる機能です。

例えば子どもが書いたノートやプリントを比較対象としてフリーズ撮影し、ペンやチョークでマークしたり比較検討したりするということも可能です。

 

設置型か、モバイル型か

書画カメラには設置型とモバイル型があります。

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設置型は電源を入れればすぐ使える利点がありますが、持ち運びに適していない欠点があります。

 

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モバイル型はカバンに入るくらい(PSPの小ささ)なので、持ち運びに適していますが準備に手間がかかる欠点があります。


接続にはRGBやHDMIもありますが最近はBluetoothでの無線接続もあり、コードに縛られない活用もできるようになっています。

 

活用の落とし穴

注意点は一つ。

見せっぱなしに注意しましょう。ピンポイントでの活用が効果的です。

 

いかがでしょうか。
ただ書画カメラは提示装置に比べ台数も少なく、地域によっては配置されていないこともあるでしょう。
その場合はデジタルカメラスマートフォンタブレットで代用することもできます。


ちょっとした工夫で、今よりも一歩進んだ授業を目指してみてください。

ご参考になれば幸いです。

 

【参考】エルモソリューションカンパニー
http://www.elmosolution.co.jp/lineup/syoga.html