ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

教材の選び方と活用

プログラミングを授業で実践する場合に大切なのは、教科単元と同じく子どもたちの実態に合わせた教材選びと活用方法です。
今回はそれについて書きたいと思います。

 

 

 

 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 プログラミングソフト、教材の種類

 
まずプログラミング活動には主にチュートリアル・課題解決型」と「自由創造型」の2種類があります。

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チュートリアル・課題解決型

チュートリアル・課題解決型は画面上に出る課題を解くことでプログラミング的思考を培う方法です。
HOUR OF CODEアルゴロジックプログルが代表的です。
先生が何らかの課題を与えなくてもソフトが課題を示すので、ドリル感覚で学べることができます。

●自由創造型

自由創造型は図工や美術のように作品作りを通してプログラミング的思考を培う方法です。
ソフトではSCRATCHViscuitプログラミン レゴなどがあります。
自由度が高いため通常の授業で活用する場合は明確な目的を持ち、何を身に付けさせるかを考える必要があります。
 
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出典:プログル

 

効果的な活用とは

 
まずそれぞれの教材やソフトの特性を理解しておきましょう。
例えば自分の場合、Viscuitであれば簡単な指令で動かせるので低学年以上、アルゴロジックはパズル感覚で学べるので中学年以上、SCRATCHやプログラミンは自由度は高いがブロックの組み合わせが幅広いので中高学年以上…というように分類しています。
これを踏まえた上で、「どの能力を習得させたいか」を1つ考え、学習目標としています。
(ソフトの位置付けはあくまで個人的見解です)

発達段階や実態に合わない内容で進めると、子どもの興味関心や意欲を引き出せず、逆に苦手意識を持たせてしまいます。
いかにプログラミングが楽しいものであるかを子どもたちに実感してもらえるか。
ここが大きなポイントであり、効果を引き出す鍵と考えます。
 
 
いかがでしょうか。
なおプログラミング教育についてはこうしたソフトを使わない「アンプラグド」の学習スタイルもあります。
こちらについてはまた後日まとめたいと思います。
 
実践のヒントとなれば幸いです。