ICT教育推進研究所の研究室

ICT支援員→小学校教員が「ICTの効果的な利活用」をテーマに、授業記録・情報教育・情報通信技術(旧ICT)支援員について書いています。

学習発表会 ~PowerPointと影絵のコラボレーション~

ICT支援員を退職し、研究所を立ち上げて数ヶ月。今回かつて担当した学校様に顔を出しました。すると、ちょうど学習発表会直前でPowerPointを使った提示資料の修正が上手く行かず困っていたため、数日間対応することとなりました。

 

 

 

 

先生からの依頼と突発的仕事開始


先生のご依頼としては
「ベースは絵本。それはすでにスキャナで取り込み済み」
「絵本に描かれているキャラクターは影絵で表す。そのためキャラクターがいる部分を消したい」
というもので、要は背景として絵本の画像を使い、それぞれのキャラクターは影絵で動かしていく構成のようです。

「できる?」
「できますよ」
「!!!!」


久しぶりの仕事が始まりました。

 

対応した内容

今回の対応は大きく分けて2つ行いました。

●特定の部分を消したい
今回はWindows標準搭載のペイントを使いました。
手順については「ペイントで画像加工をしてみよう」を参照ください。


●画像を反転表示したい
今回の提示はスクリーンの裏からプロジェクタで投影するため、そのままでは文字等が反転して映し出されます。そのためあらかじめ画像を反転表示させる必要がありましたので対応しました。



●リハーサルで確認、修正 



実際に体育館で児童の発表とともに投影サイズや背景と影絵の大きさなどを観客目線で確認し、先生にアドバイスをしました。他にも児童へ声の大きさや活動で気づいたことを伝えました。

 

発表会当日、その効果は・・

 
 
 
 


帰京するため本番は少しだけ観覧しましたが、リハーサルで指摘した遠近の改善もできており、影絵とPowerPointのコラボレーションはとても良い成果を出しました。他校に異動された先生も「これ、どうなってるの?」と伺いに来るほどで、インパクトを残しました。



今回お願いをされた先生には支援員時代、PowerPointの有用性を伝え、私が去ったあとも豊富なアイデアから操作を色々学ばれ、実践をされていました。そして今回、その活動はさらなる発展を遂げ、デジタルとアナログの融合を見事実現されました。これこそ先生方が持っている「経験や要望」に対し、私たちのような支援員が持つ「ICTで実現するための手法」の協働によって成り立ったものと実感しています。
他にも個々の質問にもお答えし、先生方のお困りごとを解決しました。

当研究所は、こうした活動をメインに行っております。

ご参考になれば幸いです。